【英語の習得に重要な事とは?】進歩が実感できる英語スピーキング学習

目的も進展も見えない作業の繰り返しでは英語は習得できない

目的も進展も見えない作業の繰り返しは、人の心を蝕んで行く。

ある国で捕らわれの身となったPOW (戦争捕虜)は、ひどい仕打ちを受けた。

彼等はある一定の場所にシャベルで穴を掘るように命じられ、掘り終わるとすぐにその穴を埋めるように指示された。

埋め終わると再度同じ場所を掘らされるという目的も進展も感じられない作業が延々と続いた。

その結果、彼らの多くは発狂し、又廃人化したという。どんな作業や行動でも、そこに目的(目標)と進展があることが大前提となる。

その2点が明確であれば、どんなにつらい作業であっても意欲と喜びを感じることが出来る。

作業のつらさを全く感じない場合もある。

人間はそのような生き物として造られている。

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英語の習得には進歩・進展を明確に感じ取ることが重要

目的(目標)だけでは不十分

英語習得の目標を立てる事はとても重要だ。

何の目的(目標)も無い人は、たとえ強制的に学ばされても脳が機能しないので、実力がアップすることは考えられない。

でも目標を持つだけでは不十分で、そのプロセスの中で進歩を明確に感じ取ることがとても大切である。

「1年後には何とか話せるようになりたい」とか、「5年も学べば何とかなるだろう」という目標があっても、それだけで目標地点に到達できるわけではない。

英語学習の成果は「進歩度合×学習量」

英語学習の成果は「進歩度合×学習量」という数式で表すことが出来る。

もし前半の「進歩度合」がゼロであれば、「学習量」をたとえ無限大にしても、「0×∞=0」となり、何年経過しても実力は伸びない。

私の知っている日本在住アメリカ人の多くは、パートタイム的にあるいはフルタイムで日本人に英会話を教えている。

彼等から時々聞くのは、「私はある人に15年間も個人レッスンを続けているけれど、今の実力は15年前と変わらない」というような話である。

個人レッスンを15年も続ければ、レッスン代はかなりの金額になるはずである。

でも何の進歩も見られないというのは悲劇的だ。

15年かかっても進歩しない人達の最大の原因は、レッスンを受ける度に何等かの進歩・進展を感じることがない所にある。

英語の習得に重要な進歩・進展とは、何を意味する?

「1歩登る」という作業の繰り返しが目的の達成につながる

10階建てのデパートに買い物に出かけたとしよう。各階に色々な店があるので、全部見て回るには時間がかかる。

それでまず1階の店を見て回る。丁寧に見て回われば相当量の作業をしたことになる。

でも1階の店を何時間見て回っても、1階に自分がいるという事実は変わらない。

ある作業をしない限り、2階、3階 … 10階の店を見ることは不可能である。

それは「階段を上る」という作業である。

エスカレーターを使おうがエレベータに乗ろうが、「上にあがる」という行為が伴わない限り、同じフロアーに留まることになる。

登山でも同じことが言える。富士山頂を目指す人は、1歩進む毎により高い位置に移動していることを実感する必要がある。

登坂、下り坂あるいは平坦な道があったとしても、大半の時間が「登る」作業になっていなければ、そして「登る」ことを実感しない限り、その人は決して富士山頂に到達しない。

1階から10階に瞬間的に移動することは有り得ないし、富士山の裾野から一足飛びに頂上にたどり着くことも不可能だ。

「1歩登る」という作業の繰り返しがあって初めて、最上階や頂に到達することが出来る。そして上に登る人は、その1歩1歩を実感するはずである。

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進歩の見えない学習では上達しない

英語の学習も同じで、階段を上がるという作業とその実感が大事だ。

上達の実感がわずかであっても、学習する度に1時間前と1時間後の自分はちょっと違うと感じることが必須だ。

何の変化も感じることがない時があったとしても、ほとんどの場合、レッスンする度に多少でも進展・進歩を感じるのでなければ、平坦な道でも歩き続ければいつかは富士山頂にたどり着くと勘違いしていえる登山家と同じで、5年経っても10年経っても英語スピーキング力は全く変わらないという事実に直面することになる。

英語の習得にYouCanSpeakが適している理由

「進歩・進展」を感じながら英語スピーキングを学習できる

英語のスピーキング力を身に付けたい場合、教師の英語を聞いているだけでは不十分である。

なぜなら教師が話す英語の意味がたとえ明確にわかったとしても、その英文は自分で作り出したものではないからだ。

聞くだけではスピーキング力は身に付かない。

その証拠に、英語が話せない状態で10才以降(特に13以降)英語圏に移住し、英語漬けの生活が何年間も続いても、進歩の実感が無く、英語をうまく話せない人が数え切れないほどいる。

では英語スピーキングの学習において、学習者が毎回感じるべき「進歩・進展」とは何であろうか?それは「1時間前までは言えなかった英語が1時間後には確実に言えるようになっている」という実感である。

又「1時間前まではどう英語で表現すべきかわからなかったが、1時間後には今まで言ったことのない英文を瞬時に作り出して、口で表現できるようになった」という実感である。

これらの実感を毎回学習する度に感じることが、英語スピーキング上達の必須条件となる。

もし今取り組んでいる英会話レッスンで、毎回何らかの進歩・進展を感じることがなければ、何年か後に英語がペラペラなることは無いだろう。

YouCanSpeakで体験できる上達意識

YouCanSpeak は各レッスンが1つの階段のようになっていて、1レッスンを完成する度に階段を1つ登ったことを実感することができる。

YouCanSpeakの特徴は、文章の名詞化・副詞化その代入という学習法で、どんな文章でも瞬時に自ら作り出す能力を高めることと、24文章を時間制限の中で「言えた」「言えない」にふるい分け、言えなかった英文を言えるようになるまで再チャレンジを繰り返し、15分~1時間後には、全文章を正確に又瞬時に言えるようにする所にある。

すなわち15分~1時間学ぶと、さっきまで言えなかった英文を言えるようになっていることを実感することが出来る。

こうして毎回「進歩・進展」を感じながら学びを続けると、やがて最高レベルのスピーキング力が身に付く。

YouCanSpeak で登る階段は全部で104段であるが、復習を繰り返すことにより、104段目に到達することはさほど難しくない。

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この記事の監修・執筆者
英語スピーキング教材YouCanSpeak、英語リスニング教材YouCanListen開発者
同時両方向通訳者/ 同時通訳セミナー講師。文学博士。NHK ラジオ・TV「Dr. Kinoshitaのおもしろ英語塾」教授等、各メディアで活躍
Twitter:@drkinoshita
開発教材:YouCanSpeak

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By Dr. K. Kinoshita(木下和好): YouCanSpeak 開発者・同時通訳者・元NHK TV・ラジオ 英語教授

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