分詞構文とは?高校生でもわかりやすく簡潔に解説!
この記事では、一般的な教材でよくつかわれる分詞構文の基本について、わかりやすく例文を使って説明していきたいと思います。
Contents
分詞構文とは
分詞構文とは主節(メインの文)を「動詞+ing」や「動詞+ed」などを使った副詞句を用いて修飾する構文のことを指します。
また、「接続詞+主語+動詞」で構成されたものは、分詞構文を活用することでより簡潔に短く表現することができるようになります。ただし、口語ではあまり使われない傾向にあります。
分詞構文を使った例文
では、例文を使って詳しく見ていきましょう。
例1 She is walking in the park reading a book.
(彼女は本を読みながら公園を歩いている)
例1のこの文章は、「彼女が本を読んでいる」と「彼女が公園を歩いている」という2つのことを1つの文で表現しています。
例2 Surrounded by many people, he is giving a speech.
(たくさんの人に囲まれて、彼はスピーチをしている。)
例2のこの文章は、「彼がたくさんの人に囲まれている」と「彼がスピーチをしている」という2つのことを1つの文で表現しています。
そして上の2文のreadingとSurroudedはいわゆる分詞というものです。
分詞には「現在分詞」と「過去分詞」の2種類があり、今回の例で言うとreadingが現在分詞で、Surroundedが過去分詞となります。
現在分詞と過去分詞
ここででてきた、「現在分詞」、「過去分詞」について説明していきます。
現在分詞
動詞の原形の最後に「ing」をつけたものです。主語に「〜している」という意味をもたせます。
(例:speaking, walkingなど)
過去分詞
動詞の原形の最後に「ed」をつけたものです。主に完了形や受動態を表現する際に使われ、主語に「〜されている」という意味をもたせます。
(例: finishedなど)
分詞構文の一般的な使い方
分詞構文は基本的に、2文を合わせる際にそれぞれの文章の主語が同じだった場合、片方の主語を省略し、1文にすることができます。
例1
2文⇒<She is walking in the park. she is reading a book.>
↓省略
1文⇒<She is walking in the park reading a book.>
例2
2文⇒<I Have lost my pencil. I couldn’t keep a diary today.>
↓省略
1文⇒<Having lost my pencil, I couldn’t keep a diary today.>
分詞構文の基本用法
分詞構文の基本用法は以下の6つです。
- 1.時(〜とき)
- 2.原因・理由(〜なので)
- 3.条件(もし〜なら)
- 4.結果(〜して)
- 5.譲歩(〜だが・・・だ)
- 6.付帯状況(しながら)
それぞれの用法について説明していきます。
1.”時”の用法
Having eaten a lot of food, he slept right through.
(ご飯をたくさん食べた後、彼はすぐに眠ってしまった。)
Seening the picture, I remembered the old days.
(その写真を見て、私は昔を思い出した。)
2.”原因・理由”の用法
Written in Japanese, the novel will be read by many Japanese people.
(日本語で書かれているので、その小説は多くの日本人に読まれるだろう。)
Being tired, I went home early.
(疲れていたので、私は早めに家に帰った。)
3.”条件”の用法
Buying this book, you will study more.
(この本を買えば、あなたはもっと勉強ができるようになる。)
4.”結果”の用法
That actor is active in Japan, appearing in more than 70 films.
(その俳優は日本で活躍しており、70本以上の作品に出演している。)
The earthquake hit the city, causing great damage.
(地震は街を襲い、大きな被害をもたらした。)
5.”譲歩”の用法
Living near the sea, he seldom goes to see that.
(彼は海の近くに住んでいるが、めったにそれを見に行かない。)
Respecting his opinion, I still think you are right.
(彼の意見は尊重しますが、私はやはりあなたが正しいと思います。)
6.”付帯状況”の用法
2つの事柄を繋げる際に、その2つの事柄が同時に(または平行して)関連して行われる場合に、「〜しながら」という意味で使われます。
序盤の例文として使用した、
例1 She is walking in the park reading a book.
(彼女は本を読みながら公園を歩いている)
という文が付帯状況として当てはまります。
他にも、
Running along the seaside, I watched the sunset.
(海辺を走りながら、私は夕日を眺めた。)
のような文も付帯状況として当てはまります。
まとめ
本記事では、分詞構文の基本について説明しました。
分詞構文とは簡潔に言うと、2つの文を1つの短い文にすることができる構文で、時、原因・理由(〜なので)、条件(もし〜なら)、結果(〜して)、譲歩(〜だが・・・だ)、付帯状況(しながら)の6つの用法があります。
分詞構文では、まとめる2つの文の主語がそれぞれ同じ場合、片方の主語を省略することができるので、豊富な意味を持つ文章を簡潔にすることができます。
しかしながら、このような分詞構文をつかう文章は、あまり話し言葉としては使われていません。
なお、同時通訳セミナー講師が開発した、英語のスピーキングのトレーニングプログラムであるYouCanSpeakでは、分詞構文を分詞構文として把握するやり方ではなく、英文の副詞化表現(全13種類)の1つとして他の英文の副詞の部分に代入するという形での学習となっています。
それらを、時間制限内に音声化することにより、脳に覚えさせ、高度な英語を自然に話すことができるようになります。
「英語は上達させたいけど話すことが苦手」という方は、ぜひ一度YouCanSpeak を試して見て下さい。
英語が話せるようになるイメージがわくと思います。
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